●江戸和本●農業余話(文政11年)・農業余話抄 小売業者 3冊 小西篤好 平田篤胤

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農業余話(文政11年)・農業余話抄 【判型】半紙本2巻2冊(余話)+1冊(余話抄)。それぞれ縦225・235粍。 【作者】余話:小西篤好(藤右衛門)作。余話抄:小西篤好作。武島茂道(モチミチ、此君園主人)編(抄)・序。 【年代等】余話:文化6年1月作。文政10年4月、鴻谷茂潤序。文政10年5月、平田篤胤跋。文政11年1月刊記。文政11年2月、井上主税(源観国)序・刊。著者蔵板。余話抄:文政11年4月、武島茂道(此君園主人)序。 【備考】分類「農業」。袋綴じ展開収録(見開き図は再掲)。『農業余話』は、摂津国佐保村(現、大阪府茨木市)の小西篤好(あつよし)(1767‐1837)が著した農書。小西家は庄屋で、農事指導に熱心だったといわれる。自然現象が一定の法則支配下にあるとの信念にもとづき、陰陽説を適用し、作物栽培、肥料、除草などの原理を論じつくそうとした。基礎知識は著者自身の体験だが、記述ははなはだ理論だけ先行した印象をあたえる。1809年(文化6)ごろ脱稿、28年に平田篤胤・篤真父子の協力指導と校訂をへて出版され、ひろく読まれたという(コトバンク)。上巻は「総論」「米の部(「苗代の術」以下10項)」、下巻は、「綿」「麻」「蘿蔔(大根)」「種菜(菜種)」「牛蒡」「穀物野菜種々」「牛」「馬」「菓材の部(「総論」「接木」「挿木」など11項)」「耕作の論」について記す。なお、『余話抄』は『余話』の上巻と下巻冒頭の「綿」までを抄録・要約したダイジェスト版だが、巻末に穀物・野菜・果実類の図(この図は『余話』にはない)を収録する。 ★原装・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、「余話」2冊揃いが15,000円、「余話抄」が、21,000円】。

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